輸入物価が11月も大幅下落、エネルギーは-28%に

ドイツ連邦統計局が12月23日発表した11月の輸入物価指数は前年同月比3.8%減となり、これまでに引き続き大きく下落した。エネルギーが27.8%低下したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.8%だった。

エネルギーでは石油製品が36.2%減、原油が35.1%減と特に大きく落ち込んだ。石炭は15.3%減、天然ガスは11.1%減、電力は6.9%減だった。

中間財は0.9%下落した(前月-1.7%)。下げ幅は炭化水素と誘導体(-18.5%)、電子部品(-7.9%)、樹脂(-5.1%)で大きかった。貴金属は19.9%上昇した。

投資財は0.7%低下した。これまでに引き続きスマートフォン(-5.0%)とタブレットPC(-4.7%)で下落幅が大きい。自動車・自動車エンジンは1.2%上昇した。

耐久消費財はマイナス0.6%。

非耐久消費財は0.6%低下した。豚肉が24.4%、家禽肉が15.1%下落したのに対し、動植物性油脂は10.6%上昇した。

農産物はマイナス1.6%となり、前月のプラス2.2%から下落へと転じた。家畜用豚が46.1%、アーモンドが36.5%低下。天然ゴム(+30.2%)、リンゴ(+9.9%)、穀物(+6.7%)は上昇した。

輸入物価は前月比ではプラス0.5%となり、7カ月連続で上昇した。エネルギーが4.3%上昇。エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.1%にとどまった。

11月の輸出物価指数は前年同月を0.6%下回り、9カ月連続で落ち込んだ。前月比は0.4%増となり、3カ月連続で上昇した。

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