英独資本の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターはこのほど、欧州連合(EU)本社を独シュツットガルト近郊のキルヒハイム・ウンター・テックに選定したと発表した。英国のEU離脱(ブレグジット)を受けた措置。同社全体の統括拠点はロンドン近郊のレディングにとどめる。
ダイアログは昨年3月、独フランクフルト証券取引所の株価指数であるMDAXから除外された。MDAX採用企業はEUないし欧州自由貿易連合(EFTA)に本社がなければならないためだ。EU本社をドイツに設置することで同社はMDAXに再採用される可能性が出てきた。
ダイアログは2020年10-12月期(第4四半期)の売上高が4億3600万~4億4,100万ドルに達し、従来予想の3億8,000万~4億3,000万ユーロを大きく上回る見通しも明らかにした。5G対応スマートフォンとタブレットPC向け事業が好調で、業績が上振れしており、21年1-3月期(第1四半期)も好調が続くとみている。