ダイムラー―20年は50%以上の増益に―

自動車大手の独ダイムラーは1月28日、2020年12月期暫定決算の営業利益(EBIT)が66億300万ユーロとなり、前年同期を53%上回ったことを明らかにした。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行で4-6月期(第2四半期)は11年ぶりに赤字へと転落したものの、市場回復とコスト削減の効果で7-9月期(第3四半期)に黒字転換。10-12月期(第4四半期)は業績回復が加速した。10月下旬時点では20年12月期のEBIT予測を前期並みとしていた。

調整済みベースのEBITは86億4,100万ユーロだった。主力の乗用車・バン部門は同68億200万ユーロで、売上高営業利益率(RoS)は6.9%に上った。市場予想平均の同5.5%を大きく上回っている。トラック・バス部門は調整済みベースのEBITが6億7,800万ユーロ、RoSが市場予測平均と同じ2.0%。金融・移動サービス部門は同EBITが15億9,500万ユーロで、自己資本利益率(RoE)は10.9%だった。

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