ドイツ連邦統計局は1月27日、調理済み食品の国内生産量が2020年1-9月期は約110万トンとなり、前年同期を4.9%上回ったと発表した。新型コロナウイルスの流行を受けて、在宅勤務と在宅学習が増えたほか、レストランなどの店舗営業が禁止されたが反映された格好。四半期ベースでみると、流行が始まった第1四半期は6.6%増、第1回目のロックダウン(都市封鎖)が主に行われた第2四半期も6.7%増と伸び率が大きい。制限措置が緩和された第3四半期は1.3%増と小幅な伸びにとどまった。
1-9月期の生産量を製品分野別でみると、伸び率が最も大きかったのは野菜スープなどの野菜料理で、7.4%増の15万トン弱を記録した。これに冷凍ピザや冷凍バゲットなど「その他の調理済み食品」(5.4%増の約48万トン)、パスタ料理(4.6%増の26万3,000トン)、グーラシュやハンバーガーなどの肉料理(2.4%増の17万1,000トン)が続いた。寿司やフィッシュナゲットなどの魚料理は1.2%減少した。