機械受注が12月も増加、20年は11年来の大幅下落に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の12月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比7%増となり、上げ幅は前月の5%を上回った。増加は2カ月連続。比較対象である2019年12月の水準が低かったという事情のほか、新型コロナ危機からの回復が進んでいることが大きい。ただ、VDMAの主任エコノミストは、ロックダウン(都市封鎖)論議が頻繁に再燃していることと、旅行制限は持続的な回復を困難にしていると述べ、先行きに警戒感を示した。

新規受注を地域別でみると、ユーロ圏外が9%増、国内が7%増と大きく伸びた。ユーロ圏(ドイツを除く)は1%増と増加幅が小さかった。

20年全体の新規受注高は前年比で実質11%減となり、減少幅は09年(38%減)以来11年ぶりの大きな規模に達した。地域別の内訳は国内が6%減、ユーロ圏が11%減、ユーロ圏外が13%減だった。

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