独宿泊件数、2020年は39%減少

ドイツ連邦統計局が10日発表した国内宿泊施設の延べ宿泊件数は前年比39.0%減の3億230万件(暫定値)と大きく落ち込んだ。コロナ禍が響いた格好。特に国外からの宿泊が64.4%減の3,200万件と減少幅が大きかった。国内からの宿泊は33.4%減の2億7,030万件だった。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために同国では観光客の宿泊制限が行われており、観光客が宿泊できたのは1月から3月中旬までと、5月中旬から10月中旬までだった。また、地域によっては書き入れ時の夏季にも国内のコロナ危険地域に住む旅行者の宿泊が禁止された。

国外の宿泊客が大幅に減ったのは、世界的に旅行制限措置が取られたためで、欧州連合(EU)は加盟国以外の人の入域を3月中旬から6月末まで原則的に禁止した。

ロックダウン(都市封鎖)が強化された12月の宿泊件数は670万件にとどまり、前年同月を78.4%も下回った。国内客が75.5%減の延べ600万人、国外客が89.5%減の70万人とともに大きく後退。統計の捕捉対象となっている宿泊施設およそ5万2,000カ所のうち同月に営業を行ったのは約60%の3万1,000カ所にとどまった。これは緩やかなロックダウンが導入された11月に比べても25.4%少ない。

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