独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した同国の2020年の電機製品輸出高は前年比5.7%減の2,027億ユーロとなり、3年来の低水準に落ち込んだ。コロナ禍が響いた格好。輸出先上位10カ国のなかで増加したのは1位中国(6.5%増の233億ユーロ)、4位ポーランド(5.4%増の111億ユーロ)、10位スイス(0.2%増の70億ユーロ)の3カ国にとどまった。
その他は米国が9.8%減の173億ユーロ(2位)、フランスが11.1%減の121億ユーロ(3位)、オランダが9.4%減の99億ユーロ(5位)、イタリアが7.3%減の94億ユーロ(6位)、オーストリアが3.8%減の91億ユーロ(7位)、チェコが9.5%減の91億ユーロ(7位)、英国が12.1%減の86億ユーロ(9位)だった。
地域別ではアジアが1.7%減の461億ユーロと減少幅が小さかった。中国向けが伸びたことが大きい。欧州は5.5%減の1,293億ユーロ、北米は10.1%減の185億ユーロ、南米は15.7%減の46億ユーロだった。
電機製品の輸入高は2.1%減の1,899億ユーロで、同分野の貿易黒字は03年以来の低水準(128億ユーロ)となった。
20年12月の輸出高は前年同月比5.2%増の171億ユーロとなり、コロナ禍に伴う減少にようやく歯止めがかかった。輸入高は13.1%増の171億ユーロと大きく伸び、輸出と同水準に達した。