ドイツ機械工業連盟(VDMA)が16日発表した同国イントラロジスティクス技術業界の2020年の生産高は222億ユーロ(推定値)となり、前年を10%下回った。減少は7年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う受注の減少とサプライチェーンの寸断が響いた格好だ。状況は秋になってようやく安定したという。今年は8%増の241億ユーロに拡大すると見込んでいる。
20年は需要が減少したなかで、高度な自動化製品の引き合いは強まった。コロナ禍でネット通販市場が大幅に拡大したことが大きい。
同年の輸出高は前年を推定15%下回った。主要市場で軒並み需要が落ち込んだ。1~11月の実績をみると、欧州連合(EU)加盟国向けは前年同期比で20%弱、減少した。特に主要国フランス、オランダ、イタリアが振るわなかった。米国向けは23%減、中国向けは10%減だった。