家電大手ミーレの工場で集団感染、5工場が連鎖停止

高級白物家電大手のミーレは2月26日、独西部のオイスキルヒェンにあるモーター工場で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを明らかにした。これに伴い同工場の生産が一時、停止されたことから、川下工程などの計5工場が3月第1週に操業を停止することになった。

オイスキルヒェンでは計18人の感染が確認された。そのうち10人からは従来のウイルスに比べ感染力の高い英国種が検出された。集団感染を受けて同工場勤務の500人のうち206人が9日まで隔離される。

この影響で完成品を手がける独ギュータースロー、ビーレフェルト、チェコのウニチョフ、ポーランドのクサベルフ工場が操業を停止。これら4工場に樹脂部品を供給する独ヴァーレンドルフ工場も生産ラインを止める。

同社によると、オイスキルヒェン工場の感染防止策は保健当局のお墨付きを得ており、集団感染発生の原因は不明という。

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