ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の1月の新規受注高は前年同月を実質10%下回った。減少は4カ月ぶり。比較対象である2020年1月の受注水準が極めて高かったことが響いた。VDMAの主任エコノミストは、アジア向けを中心に輸出の回復が進んでいるとして、業界の景気は悪化していないとの見方を示した。
国内受注が22%減と特に大きく落ち込んだ。国外は5%減で、内訳はユーロ圏が1%減、ユーロ圏外が6%減だった。
新規受注を特殊要因の影響が小さい3カ月単位の比較でみると、11~1月は前年同期と同水準だった。国内が6%減少したのに対し国外が3%増加。ユーロ圏は1%、ユーロ圏外は3%伸びた。