グリーン水素で独がサウジと協業へ

ドイツ政府は11日、グリーン水素の分野でサウジアラビアと協業することで基本合意した。ドイツは再生エネ中心のエネルギー構成を実現する戦略の一環でグリーン水素を大量に必要としており、その多くを国外から調達する方針。サウジの太陽光発電で製造する水素を輸入する意向だ。

グリーン水素は再生可能エネルギーを用いて水を電気分解し、製造する水素。二酸化炭素(CO2)が排出されないことから、温暖化防止政策で重要な役割を果たす。

ドイツはグリーン水素の国内需要が2030年までに90~110テラワット時(TWh)に拡大すると予想している。太陽光と風力資源が潤沢でない同国でそのすべてを生産することはできないため、アフリカや中東で生産し輸入することを計画している。

今回の基本合意では水素の製造、使用、合成燃料などへの加工、輸送分野で協力することを取り決めた。

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