BMW―減益も黒字確保、CO2排出量は平均99グラムに―

高級車大手の独BMWが11日発表した2020年12月期決算の純利益は38億5,700万ユーロとなり、前期を23.2%下回った。コロナ禍で4-6月期に赤字へと転落したことが響いた格好。下半期は業績が改善し、10-12月期の同利益は前年同期比19.3%増の16億8,000万ユーロへと拡大した。

20年12月期の売上高は989億9,000万ユーロで、前期を5.0%下回った。乗用車とオートバイの販売台数がともに減少したことが反映されている。営業利益(EBIT)は34.8%減の48億3,000万ユーロだった。

乗用車部門の売上高は11.8%減の808億5,300万ユーロへと後退した。EBITは51.9%減の21億6,200万ユーロで、売上高営業利益率は前期の4.9%から2.7%へと低下した。

欧州で販売した車両の二酸化炭素(CO2)排出量は走行1キロメートル当たり平均99グラム(暫定値)となり、欧州連合(EU)が設定した同社の許容上限(104グラム)を下回った。電動車の販売を大幅に増やしたことが奏功。欧州販売に占める電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の割合は計15%に上った。

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