独電気電子工業会(ZVEI)が19日発表した同国の1月の電機製品輸出高は166億ユーロとなり、前年同月を5.0%下回った。前月はコロナ禍の発生後、初めて増加へと転じていたが、1月は再び減少。ZVEIのチーフエコノミストは、年始の休業期間を例年よりも長くした工場が多かったことが響いたとの見方を示した。輸入高は0.9%増の168億ユーロへと拡大し、18年ぶりに輸出高を上回った。
輸出はユーロ圏外向けが6.8%減の110億ユーロと振るわなかった。減少幅は特にロシア(34.4%減の2億2,200万ユーロ)、日本(23.6%減の2億1,200万ユーロ)、英国(20.0%減の5億6,800万ユーロ)、米国(14.4%減の13億ユーロ)、ハンガリー(9.3%減の5億3,500万ユーロ)、スイス(8.5%減の5億6,900万ユーロ)で大きかった。韓国は4.2%減の1億9,600万ユーロ。中国は13.9%増の19億ユーロ、ポーランドは11.7%増の9億2,100万ユーロと好調だった。
ユーロ圏向けの輸出高は53億ユーロで、前年同月を1.3%下回った。減少幅が大きかったのはポルトガル(12.3%減の1億6,000万ユーロ)、フィンランド(8.1%減の1億5,300万ユーロ)、スロベニア(7.9%減の6,400万ユーロ)、オーストリア(6.7%減の6億7,100万ユーロ)、ベルギー(5.7%減の4億500万ユーロ)。ユーロ圏最大の仕向け先であるフランスも3.7%減の11億ユーロへと落ち込んだ。イタリアは6.3%増の8億4,700万ユーロ、オランダは4.5%増の8億5,800万ユーロ、スペインは3.3%増の5億7,400万ユーロ、アイルランドは0.6%増の1億5,600万ユーロへと拡大した。