独外務省、保健省、内務省は26日、フランスを新型コロナウイルスの「高感染数地域」に指定すると発表した。陰性証明を提示できない人は28日以降、同国から入国できなくなった。
ドイツは人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数が50人超の地域を新型コロナの「危険地域」、同200人超の地域を高感染数地域と規定している。フランスは現在、300人を超えていることから、高感染数地域に指定した。
フランス東部のモゼル県については今月初旬、新型コロナの「変異株地域」に指定した。このため、同県からドイツに入国する人は陰性証明の携帯をすでに義務付けられていた。今後はフランスのどの地域から入国しても同証明の携帯が義務付けられる。
一方、オーストリアのチロル州、チェコ、スロバキアについては変異株地域の指定を解除した。チロル州は危険地域、チェコとスロバキアは高感染数地域へと改められた。
ドイツのホルスト・ゼーホーファー内相は30日、チロル州国境での出入国検査を停止したことを明らかにした。チェコは感染者数が極めて多いため、国境検査を継続している。