失業者数が名実ともに減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3月31日発表した同月の失業者数は前月比7万7,000人減の282万7,000人へと縮小した。気温の上昇で雇用が拡大したという事情があるものの、季節要因を加味した実質でも8,000人減少しており、労働市場は堅調だ。操短手当制度の効果でこれまでに引き続き失業者の大幅増加が防止されている。名目失業率は6.2%で、前月を0.1ポイント下回った。

失業者数は前年同月比では49万2,000人増加した。失業率は1.1ポイント上昇している。

国際労働機関(ILO)基準の2月の失業率は横ばいの4.6%だった。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数(計画ベース)は3月1~25日に計19万7,000人となり、前月の53万5,000人から大きく減少した。減少は2カ月連続。直近のピークである1月は97万5,000人に上っていた。

国の操短手当を実際に受給した人は1月時点で285万1,000人(暫定値)となり、3カ月連続で増加した。ロックダウンの再導入が反映されている。ピーク時の4月(599万5,000人)に比べると、大幅に少ない。製造業が好調なことが大きい。

3月の求人件数は60万9,000件で、前年同月を8万2,000件下回った。季節要因を加味した前月比では1万2,000件、増加している。求人指数BA-Xは前月を4ポイント上回る102となり、基準値の100をやや上回った。前年同月比では11ポイント低下した。

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