BMWとメルセデスが販売を大幅拡大、中国比率はともに30%台後半に

独高級乗用車メーカーBMWが8日発表した1-3月期のグループ販売台数は前年同期比33.5%増の63万6,606台となり、過去最高を更新した。競合メルセデスベンツが前日発表した同期の販売台数も22.3%増の59万999台と大幅に拡大。ともに中国市場がけん引車となり、コロナ禍の不振から立ち直った。

BMWでは主力ブランドBMWが36.2%増の56万543台、小型車ブランドのミニが16.2%増の7万4,683台へと拡大した。ロールスロイスは61.8%増の1,380台。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)は計7万207台で、前年同期を129.8%上回った。

BMWとミニの販売を地域別でみると、中国は97.3%増の22万9,748台とほぼ倍増。世界販売に占める割合は36.2%に達した。米国は20.1%増の7万7,718台、欧州は8.3%増の23万8,761台だった。

メルセデスベンツでは主力ブランドのメルセデスベンツが21.8%増の58万1,270台、EV専門となった超小型車ブランドのスマートが65.9%の9,729台へと拡大した。メルセデスベンツとスマートのEV、PHV販売台数は合わせて約5万9,000台で、両ブランドに占める割合はおよそ10%となった。欧州に限ると同割合は25%を超えたとしている。

メルセデスベンツ(ブランド)の販売を地域別でみると、中国は60.1%増えて過去最高の22万2,520台を記録。世界販売に占める同国の割合は38.3%に達した。米国販売は15.5%増の7万8,256台、欧州は同1.8%増の19万2,302台だった。

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