CO2低排出ガソリンをボッシュなどが開発、年内発売へ

自動車部品大手の独ボッシュは4月29日、二酸化炭素(CO2)の排出量が従来製品に比べ少ないガソリンを自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、エネルギー大手シェルと共同開発すると発表した。内燃機関車の利用はまだまだ続くことから、燃料の改良を通して排出削減を図る。CO2低排出軽油「R33ブルー・ディーゼル」に続く商品として年内にもドイツのガソリンスタンドで販売する予定だ。

ブルーガソリンと命名された同燃料には再生可能資源由来の成分が33%含まれている。生産から走行までのCO2排出量は従来品に比べ少なくとも20%少ないという。排出される残り80%弱のCO2についてはシェルが植林などの措置を通して相殺する。

欧州規格「EN228/E10」に対応していることから、すべてのガソリン車で利用できる。価格は高品質ガソリン「シェルVパワー」と同程度になる見通し。ボッシュは自社工場の給油所で用いるガソリンをすべてにブルーガソリンに切り替える意向だ。

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