フォルクスワーゲン―5月のグループ販売41%増加―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が11日発表した5月のグループ新車販売台数は前年同月比41.2%増の86万300台と急拡大した。増加は4カ月連続。比較対象の2020年5月はコロナ禍の影響で中国を除き販売が激減しており、その反動が大きい。コロナ禍前の19年5月に比べると6.4%少なかった。

ほとんどの地域で増加率が2~3ケタ台に達した。足元の西欧は98.8%増の29万3,100台、中東欧は100.0%増の6万8,500台、北米は83.2%増の9万6,800台、南米は165.3%増の4万5,200台、中東・アフリカは167.1%増の2万8,600台、中国を除くアジア太平洋は34.8%増の2万2,700台を記録した。中国は昨年5月に5.7%増えていたこともあり、7.5%減の30万5,400台へと落ち込んだ。

ブランド別でみると、セアトは171.8%増の5万1,800台、シュコダは58.3%増の9万1,200台、アウディは44.5%増の17万1,400台、VWブランド乗用車は28.5%増の42万2,400台、ポルシェは24.6%増の2万7,100台へと拡大。商用車はスカニアが115.5%増の7,900台、MANが107.7%増の1万2,800台、VWブランド商用車が57.1%増の3万3,800台だった。

1~5月のグループ販売台数は412万2,000台で、前年同期を33.4%上回った。19年1~5月に比べると6.1%少ない。

前年同期比の伸び率を地域別でみると、西欧は31.5%、中東欧は39.3%、北米は48.0%、南米は50.4%、中国は26.4%、中国を除くアジア太平洋は29.1%、中東・アフリカは65.6%に上った。

ブランド別ではVWブランド乗用車が28.9%増、アウディが45.4%増、シュコダが28.1%増、セアトが40.9%増、ポルシェが40.0%増、VWブランド商用車が27.1%増、MANが68.3%増、スカニアが61.0%増だった。

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