フォルト―SVF2などから資金調達、評価額10億ドル超に―

デジタル物流ソリューションを提供する独スタートアップ企業フォルトは21日、ソフトバンク・ヴィジョン・ファンド2(SVF2)を中心とする投資家から総額2億4,000万ドルの資金を調達すると発表した。既存と新規の投資家から得る資金を事業の拡大に充てる。同社は今回の資金調達で12億ドルと評価されており、ユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場スタートアップ)の仲間入りを果たした。これまでに調達した資金の総額は3億6,000万ドルに上る。

フォルトは2016年の設立。物流プロセスを簡素化するとともにサプライチェーンを透明化するプラットホームを運営している。顧客企業は自社の物流の状況をリアルタイムで把握し、効率改善とコスト削減を図ることができる。ミヒャエル・ヴァックス最高経営責任者(CEO)はロイター通信に、上海からベルリンの倉庫への輸送をペイパルなどでの決済と同じように簡単に行えると明言した。顧客リストには独スーパー大手エデカや家具ネット通販のホーム24などが名を連ねる。

同社は今回調達する資金でグローバルなプレゼンスを強化するとともに、技術プラットホームとサービスの幅を拡充する考えだ。すでにアジアには事務所がある。

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