家電の取扱説明書をしっかり読む消費者の割合がドイツでは35%にとどまることが、独電気電子工業会(ZVEI)の委託で市場調査会社イノリンクが実施したアンケートで分かった。43%は「使用前に簡単に読む」、14%は「トラブル時など必要に応じて読む」、6%は「全く読まない」と答えている。ZVEI白物家電部会のヴェルナー・ショルツ部長は、「印刷された詳細な取扱説明書の利用が少ないことを踏まえると、今後は問題なく確実に製品の使用を開始できるようにするために簡単な説明書を添えるようにした方が良いかもしれない。本格バージョンはネットで提供した方が良いかもしれない」と述べた。
取扱説明書のネットバージョンを「定期的」に利用する人は全体の25%を占めた。「ときどき」は50%で、「利用しない」は25%だった。
製品の使用法を習得するためのネット教材(チュートリアル)を利用する人は55%に上った。「誰が作成したネットチュートリアルを利用しますか」との質問では「製造元」との回答が最も多く、75%(「頻繁」、「ときどき」利用するの合計)に上った。これに「個人」が73%、「修理事業者」が58%、「消費者団体」が56%、「ジャーナリスト/オンラインマガジン」が44%、「ブロガー/インフルエンサー」が45%で続いた。25歳未満ではネットチュートリアルの利用率が75%と高い。
調査はドイツ在住の1,756人を対象に6月に実施された。