ドイツ連邦統計局が17日発表した製造業の7月の受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.4%上回る137.6(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を7カ月連続で更新した。同指数の増加は14カ月連続。世界的な景気回復と原料や部品不足に伴う生産調整が反映されている。
国内受注の残高が2.7%増、国外が同2.2%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の昨年2月に比べると19.8%高い。
7月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で0.9%、投資財は2.5%、消費財は7.3%それぞれ増加した。投資財は船舶・航空機・鉄道車両が3.2%増えて全体が強く押し上げられた。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は前月の7.0カ月から7.2カ月へと拡大し、過去最高を更新した。内訳は投資財が10.0カ月(前月9.7カ月)、中間財が3.9カ月(3.8カ月)、消費財が3.5カ月(3.3カ月)となっている。