光学製品大手のイエナオプティックは16日、独東部のドレスデンにクリーンルーム施設を建設すると発表した。車両の電動・IoT化やデータ通信量の増加、人工知能(AI)の利用拡大などを背景に半導体需要が今後、一段と増えると見込まれることに対応。半導体製造装置向けのマイクロオプティックスとセンサーを生産する。
2022年に着工し、25年から生産を開始する。投資額は約7,000万ユーロ。イエナオプティックはドレスデンで07年から、露光装置で重要な役割を果たすマイクロオプティクスとセンサーを生産しており、新施設が完成すると同地での生産能力は2倍以上に拡大。雇用規模は現在の50人から110人へと増える。
ドレスデンを中心とする地域は欧州半導体産業の集積地で、「シリコン・サクソニー」と呼ばれている。