出勤に乗用車を利用する人は昨年、通勤者全体の68%を占めたことが、ドイツ連邦統計局の発表で分かった。バス・鉄道は13%、自転車は10%、徒歩は7%にとどまっている。昨年はコロナ禍で公共交通機関の利用者が減り、乗用車、自転車に利用が増えたと言われるが、統計局はこれについてデータを示していない。
乗用車を利用する人のうち48%は通勤距離が10キロ未満にとどまった。10~25キロ未満は29%、25~50キロ未満は14%だった。
同国では100世帯当たりの乗用車保有台数が108台と、1世帯平均で1台を超えている。少なくとも1台を保有する世帯の割合は77.4%となっており、保有者の多くが通勤に乗用車を利用していることがうかがわれる。
一方、世論調査機関ユーガブがdpa通信の委託で実施した独市民アンケート調査によると、コロナ禍の発生後、鉄道などの公共交通機関の利用を止めた人は全体の11%を占めた。「めったに利用しなくなった」人も19%おり、30%がバスや鉄道に背を向けるようになっている。