独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した電機製品の7月の輸出高は前年同月比6.8%増の180億ユーロとなり、伸び率は5カ月ぶりに1ケタ台へと低下した。3月から6月までは比較対象の前年同月の水準がコロナ禍第1波の直撃で極めて低くその反動で大きく伸びたが、7月は前年同月の水準が比較的高かったことから増加幅が縮小した。
先進国向けの輸出高は115億ユーロで、前年同月を9.8%上回った。伸び率が最も大きかったのは台湾で18.3%増の2億1,600万ユーロを記録。これに韓国が17.8%増の2億6,200万ユーロで続いた。チェコ(14.7%増の8億100万ユーロ)、イタリア(13.5%増の9億2,000万ユーロ)、オランダ(13.2%増の8億8,600万ユーロ)、スウェーデン(12.9%増の3億8,700万ユーロ)も2ケタ増となった。英国は8.2%増の7億4,600万ユーロ、米国は7.4%増の17億ユーロ、フランスは0.7%増の10億ユーロ。日本は6.1%減の2億1,700万ユーロへと落ち込んだ。
新興国向けは4.5%増の65億ユーロと伸び率が小さかった。増加幅が2ケタ台に達したのは南アフリカ(53.3%増の1億1,800万ユーロ)、ブラジル(43.3%増の1億2,100万ユーロ)、インド(39.7%増の1億9,700万ユーロ)。ハンガリーは9.9%増の5億6,800万ユーロ、中国は5.3%増の21億ユーロ、ポーランドは0.1%増の8億2,900万ユーロだった。ロシア(0.6%減の3億5,600万ユーロ)とトルコ(20.9%減の2億2,700万ユーロ)は減少した。
1~7月の輸出高は1,267億ユーロで、前年同期を12.0%上回った。先進国向けが13.1%増の815億ユーロ、新興国向けが10.2%増の452億ユーロとともに2ケタ台の伸びとなった。
電機製品の輸入高は7月が前年同月比9.8%増の166億ユーロ、1~7月が前年同期比16.5%増の1,210億ユーロだった。