自動車部品大手の独コンチネンタルは9月30日、組織再編計画を発表した。自動車業界の構造転換をチャンスととらえ競争力を一段と強化する狙い。組織を簡素化し、経営のスピードと透明性を高める考えだ。ソフトウエア分野のコンピテンスは一元化する。
同社は2018年に決定した組織再編で、「オートモティブ・テクノロジーズ」「ラバーズ・テクノロジーズ」「パワートレイン」の3部門体制を構築した。このうちパワートレインは新会社ヴィテスコへと分社化し、今年9月に資本関係を完全に解消した。
来年1月1日からはオートモティブ・テクノロジーズ部門の名前を「オートモティブ」部門へと改めるとともに、ラバーズ・テクノロジーズ部門を「タイヤ」と「コンチテック」の2部門へと分割。新たな3部門体制に切り替える。
オートモティブ部門では「自動運転と安全」と「車両ネットワーキングとインフォメーション」の2領域からなる体制を廃止。両領域の下にこれまで計7つあった事業ユニットを、「安全とモーション」「アーキテクチャーとネットワーキング」「ユーザー体験」「スマートモビリティ」「自動運転」の5領域へと再編する。
タイヤ部門は「新車装着タイヤ」「交換タイヤ・アジア太平洋」「交換タイヤ・欧州中東アフリカ」「交換タイヤ・アメリカ大陸」「特殊タイヤ」の5領域体制となる。
ホースなどタイヤ以外のゴム製品事業を集約したコンチテック部門は、「アドバンスド・ダイナミック・ソリューション」「運搬ソリューション」「産業液体ソリューション」「モバイル液体システム」「パワー・トランスミッション・グループ」「表面ソリューション」の6領域で構成される。