一人暮らしの高齢者600万人に、20年で17%増加

一人暮らしの高齢者(65歳以上)が2020年は約590万人となり、2000年(510万人)に比べ17%増加したことが、ドイツ連邦統計局の発表で分かった。高齢者全体に占める割合は34%。85歳以上では同58%に上る。

国内世帯に占める高齢単身世帯の割合は2000年の21%から25%へと拡大した。全員が65歳未満の世帯は72%から69%に減少。65歳以上と65歳未満で構成される世帯も7%から6%に減った。

高齢者のうち自宅で生活する人は96%に達し、介護施設や老人ホームは4%にとどまった。85歳以上でも82%が自宅で生活している。

要介護者の割合は年齢が上がるにつれて高まる。19年末時点の数値をみると、65~69歳では5%弱にとどまったのに対し、80歳以上では26%、90歳以上では76%に上った。

ただ、80歳以上の要介護者のうち74%は自宅で生活。その半数以上は家族が介護している。

要介護者のうち施設で生活する人は65~69歳で16%弱、80歳以上で26%、90歳以上で35%となっている。

ドイツの高齢者数は20年時点で1830万人となり、11年(1,660万人)に比べ10%増加した。全人口に占める割合は20.7%から22.0%へと拡大している。

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