電気自動車(EV)大手の米テスラは独グリュンハイデに建設中の車両組み立て工場の操業を年内にも開始する見通しだ。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は9日に実施した工場一般公開の最終イベントで、早ければ11月に生産、12月に車両引き渡しを開始できると明言した。併設する電池工場については、地元ブランデンブルク州環境庁の承認が得られれば来年末までに開設できるとしている。
テスラはグリュンハイデ工場の設置計画を2019年11月に発表した。当局の最終承認を待たずに着工。車両組み立て工場はほぼ完成しており、すでに生産設備の一部で試運転を開始している。生産がフル稼働体制(週当たり5,000~1万台)に入るには時間がかかる見通し。
9日のイベントでは、工場に鉄道路線を引き込むほか、従業員の子弟の保育施設を設置することも明らかにした。工場にちなんだ独自ブランドの「ギガビール」も醸造する意向だ。