ドイツ連邦統計局が7日発表した8月の住宅建築価格は前年同月を12.6%上回り、1970年11月以来およそ51年ぶりの大きな上げ幅となった。コロナ禍からの世界経済の回復を背景に幅広い業界で原材料が不足。その影響が建材にも及んでいる。昨年はコロナ禍で悪化した経済を底支えするため7月から12月にかけて付加価値税率が引き下げられており、その反動も大きい。付加価値減税の影響を除いたベースでは上げ幅が9.7%だった。
骨組みの価格は14.5%上昇。木工は材木価格の高騰を受けて上げ幅が46.5%に達した。排水設備は同15.1%、コンクリート工事は14.8%、屋根ふきは14.5%だった。
建築価格は住宅以外でも上げ幅が大きく、オフィスビルは12.6%、商工業施設は13.3%、道路は7.0%に上った。