ルフトハンザ―コロナ禍後初の利益計上―

航空大手の独ルフトハンザが3日発表した2021年7-9月期(第3四半期)決算の営業損益(調整済みベースのEBIT、リストラ費計上前)は2億7,200万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(12億400万ユーロ)から大幅に改善した。同損益の黒字化はコロナ禍発生後初めて。コロナ規制の緩和を背景に観光客とビジネス客の利用が増えていることが大きい。カルステン・シュポール社長は「危機はもちろん過ぎ去っていないが、わが社は大幅な進歩を遂げた」と述べた。

売上高は96%増の52億700万ユーロとほぼ2倍に拡大した。純損益は7,200万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前年同期の19億6,700万ユーロから96%縮小した。

第3四半期末時点の新規予約はコロナ禍前(19年)の80%の水準まで回復した。特に入国規制が緩和された米国向けが伸びている。

こうした状況を受け同社は座席キロ(ASK)ベースのキャパシティを10-12月期(第4四半期)にコロナ禍前の60%に設定する考え。21年12月通期は40%にとどまるものの、22年12月期は70%に回復すると見込んでいる。

21年12月期の営業損益(調整済みベースのEBIT)については赤字幅が前期(55億ユーロ)の半分に縮小すると予想している。

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