シェフラー―グリーン鉄鋼をスタートアップから調達へ―

ベアリング大手の独シェフラーは9日、二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に低減するグリーン製鉄のスタートアップ企業H2グリーン・スチール(H2GS)から鉄鋼を調達することで合意したと発表した。サプライチェーンの脱炭素化に向けた重要な一歩と位置付けている。アンドレアス・シック取締役(生産・サプライチェーン管理・調達担当)は、「わが社は大量の鉄鋼を加工しており、ここには脱炭素化に貢献するために決定的に重要な梃子がある」と述べた。

H2GSは2020年設立のスウェーデン企業。還元剤に再生可能エネルギー電力ベースのグリーン水素を投入することで、コークスを還元剤とする従来品に比べCO2排出量が95%少ない鉄鋼を生産する計画だ。

シェフラーはH2GS製のグリーン鉄鋼を25年から年10万トン調達。これによりサプライチェーンで発生するCO2の量を最大20万トン低減する。同社はサプライチェーンの炭素中立を40年までに達成する目標を掲げている。

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