ドイツ連邦雇用庁(BA)が11月30日発表した同月の失業者数は231万7,000人となり、前月を6万人下回った。減少は9カ月連続。BAのデートレフ・シェーレ長官は、新型コロナウイルスの新規感染者が急増し行動制限が強化されていることに絡んで、これまでのところ労働市場に影響はほとんど出ていないとの見方を示した。
失業率は前月比0.1ポイント減の5.1%へと低下した。季節要因を加味し失業者数は前月を3万4,000人下回っている。
国際労働機関(ILO)基準の10月の失業率は3.0%で、前月(3.2%)から0.2ポイント低下した。
新規に操短の届け出対象となった被用者の数は11月1~24日に計10万4,000人となり、前月に比べ2万1,000人減少した。過去最高となった昨年4月は802万4,000人に達していた。
国の操短手当を実際に受給した人は9月時点で75万人(暫定値)となり、前月の79万人から減少した。減少は7カ月連続。ピーク時の昨年4月は600万人だった。
11月の求人件数は80万8,000件で、前年同月を20万8,000件上回った。季節要因を加味した前月比でも1万5,000件増えている。求人指数BA-Xは前月比2ポイント増の128へと上昇し、労働市場にコロナ禍の影響が出る直前の昨年3月をこれまでに引き続き上回った。前年同月に比べると30ポイント高い水準だ。