ドイツ連邦統計局が17日発表した10月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を0.8%上回る144.4(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を10カ月連続で更新した。同指数の増加は17カ月連続。原料・部品不足に伴う生産調整で受注残高が膨らんでいる。10月は新規受注高が6.9%も減少したにもかかわらず、受注残高は増加した。
国内受注の残高が1.0%増、国外が同0.6%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の昨年2月に比べると25.6%高い。
10月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で0.4%増、投資財は0.9%増となり、これまでに引き続き拡大した。消費財は1.2%増え、3カ月ぶりに上昇した。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は前月の7.4カ月から7.5カ月へと拡大し、過去最高をこれまでに引き続き更新した。内訳は投資財が10.7カ月(前月10.5カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.3カ月(3.2カ月)となっている。