新型コロナウイルス感染者の約40%で何らかの後遺症(ロングコビット)が出ていることが、マインツ大学病院の調査で分かった。ロングコビットは感染に気付かなかった無症状の感染者でも確認されている。
同大学病院は1万人以上の市民の協力を得て継続的な健康調査を行っている。その一環でロングコビットの調査を実施した。症状は疲労感、味覚・嗅覚喪失、記憶障害、息切れ/呼吸困難、睡眠障害、関節痛、情緒不安定など幅広く、明確な臨床像はない。
一方、6カ月以上続く疲労感、睡眠障害、情緒不安定を訴える人は非感染者でも約40%に上った。このためロングコビットには心理的な要因も作用している可能性がある。
性別では女性で多く、男性で少ない。年齢別では特に違いがない。