化学大手の独BASFは12月28日、米フロリダ州クインシーにあるアタパルジャイト鉱山施設をスイス特殊化学大手クラリアントに売却することで合意したと発表した。事業の見直しに基づく措置。取引金額は6,000万ドル。独禁当局の承認を経て売却手続きが2022年夏に完了すると見込んでいる。
アタパルジャイトは天然の硅酸塩鉱物で、様々な産業製品の原料として用いられている。BASFは06年の米エンゲルハード買収に伴いクインシー鉱山を手に入れた。同鉱山の従業員数は75人で、20年の売上高は約3,600万ドルだった。
BASFは同鉱山の売却後、クラリアントからアタパルジャイトの長期供給を受けることも取り決めた。