21年卸売物価9.8%上昇、1974年以来の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が12日発表した2021年の卸売物価指数は前年比9.8%増となり、第1次石油危機のただ中にあった1974年以来の大きな上げ幅を記録した。石油製品(上昇率32.0%)、鉱石・金属(同44.3%)が特に水準を強く押し上げた。比較対象の20年は物価が下落しており、その反動も大きい。

上げ幅は古材・残材(74.2%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(21.8%)でも大きかった。動物は7.7%、情報・通信機器は1.2%の幅で低下した。

21年12月の卸売物価指数は前年同月を16.1%上回った。上昇率は前月の同16.6%をやや下回ったものの、依然として極めて大きい。増加は11カ月連続、2ケタ増は7カ月連続となった。

全体を最も強く押し上げたのは石油製品で、上げ幅は50.6%に達した。このほか、古材・残材(66.4%)、鉱石・金属(56.9%)、原木・材木(40.8%)、化学製品(31.2%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(30.9%)も大幅に上昇した。

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