シーメンス―道路信号子会社を伊社に売却―

電機大手の独シーメンスは17日、路信号子会社ユネックス・トラフィックを伊モビリティ技術・サービス大手のアトランティアに売却することで合意したと発表した。事業ポートフォリオ整理の一環。9億5,000万ユーロで譲渡する。9月までの売却手続き完了を見込む。

ユネックスは交通料金徴収や信号制御などスマート道路交通制御システムを手がける企業。欧州連合(EU)、英国、アジア、アメリカ大陸の交通技術標準をすべてクリアしている唯一のメーカーという。世界25カ国で3,000人以上を雇用している。シーメンスは昨年7月1日付で同子会社の社名を「シーメンス・トラフィック・システム」から現在のものに変更するとともに、自立的に活動できるようにした。ユネックスは直近の売上高が6億ユーロ強。大都市の渋滞解消や大気汚染緩和ニーズを背景に需要は伸びている。

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