ベアリング大手の独シェフラーは24日、ロボット向け遊星歯車機構の有力技術を持つ独メリオール・モーションを完全買収することで合意したと発表した。将来性の高いロボット向け事業を強化する狙い。買収金額は公表しないことで合意した。2月初旬の買収手続き完了を見込む。
メリオールは1908年創業のシュテファン・ヴェルケを出自とする企業で、30年以上前からロボット向けの精密歯車機構を製造している。独産業ロボット大手クーカは長年の協業先だ。独北部のハーメルンに本社を置き、昨年は約2,300万ユーロを売り上げた。従業員数は100人強。欧州と中国を主要市場としており、現在は中国工場の建設を計画している。
シェフラーはロボット向け事業の強化に取り組んでおり、すでにモーターとセンサーを搭載した協働ロボット(コボット)用波動歯車装置の量産を行っている。今回の買収によりポートフォリオを拡大する。