独鉄鋼業界団体シュタールが24日発表した2021年の国内粗鋼生産高は4,006万6,000トンとなり、前年を12.3%上回った。増加は4年ぶり。コロナ禍からの景気回復で生産が大きく伸びた。4年前の17年(約4,330万トン)に比べると7%少ない。
高炉鋼は15.9%増の2,797万5,000トンと伸び率が大きかった。電炉鋼は4.8%増の1,209万1,000トン。銑鉄は14.3%増の2,567万4,000トン、熱間圧延鋼材は12.5%増の3,478万6,000トンだった。
12月の粗鋼生産高は前年同月比0.1%増の314万トンと小幅な伸びにとどまった。高炉鋼は6.2%増の253万6,000トンに拡大したものの、電炉鋼が19.5%減の60万4,000トンと大きく落ち込んだ。銑鉄は2.5%増の228万4,000トン、熱間圧延鋼材は8.4%減の240万4,000トンだった。