ドイツ政府は1月26日、2022年の実質国内総生産(GDP)成長率を3.6%とし、10月の前回予測(4.1%)から0.5ポイント引き下げた。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が減速する見通しを受けたもの。ロベルト・ハーベック経済・気候相は、気温の上昇とともに感染者数が減れば制限措置が緩和され景気が加速すると指摘。第2四半期にはGDPがコロナ禍前の水準まで回復するとの見方を示した。
インフレ率については従来予測の2.2%から3.3%へと大幅に引き上げた。原材料・部品不足を背景に生産が滞り、製品・サービス価格が広い範囲で上昇しているため。供給不足は22年中に緩やかに緩和されていくとしている。
失業率に関しては従来予測を据え置いた。21年の5.9%から5.1%に低下するとみている。