BASF―飼料用酵素の生産能力拡大―

化学大手の独BASFは1月26日、ルートヴィヒスハーフェン本社工場で飼料用酵素の生産能力を大幅に拡大したと発表した。増加が続く世界需要を取り込む狙い。投資額や生産能力は明らかにしていない。

飼料には消化されない成分が含まれている。酵素を混合するとそれらの成分が消化されることから、飼料のコスト効率が上昇する。動物性タンパク質の需要増を背景に飼料用酵素の需要が伸びていることから、BASFは生産能力を拡張した。同社製品「ナツフォスE」(植物中のフィチン酸からリンを放出させる消化酵素フィターゼ)や、「ナツグレイTS」(植物細胞壁の主要成分ヘミセルロースを分解する酵素キシラナーゼと穀物の胚乳細胞壁に含まれるグルカンを分解する酵素)の需要は世界的に増えているという。

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