インフィニオン(半導体)―通期予測を引き上げ―

半導体大手の独インフィニオンは3日の決算発表で2022年9月通期の業績予測を引き上げた。第1四半期(21年10~12月)の業績が好調だったうえ、経済・社会のデジタル化の進展を背景に今後も需要の拡大が見込まれるためで、売上高を従来予測の「12億2,000万~13億2,000万ユーロ」から「12億5,000万~13億5,000万ユーロ」へと上方修正。売上高営業利益率も21%から22%へと引き上げた。

第1四半期の営業利益は7億1,700万ユーロとなり、前年同期を47%上回った。主力の車載品をはじめ4部門すべてで増益を確保。売上高は20%増の31億5,900万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の18.6%から22.7%へと上昇した。税引き後利益は79%増えて4億7,500万ユーロとなった。

12月末時点の受注残高は前年同日の130億ユーロから2.4倍の310億ユーロに拡大した。旺盛な需要に対応しきれない状態が続いている。同社の生産能力は拡大していくものの、顧客への供給不足は今後も続く見通しだ。

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