ドイツ鉄道(運輸)―インフラ整備に過去最大の136億ユーロ―

ドイツ鉄道(DB)は3日、インフラ整備に今年は過去最大の136億ユーロを投資すると発表した。輸送能力拡大に向けた取り組みを継続。路線1,800メートル、ポイント2,000カ所、橋梁140カ所、駅舎800カ所を近代化・新設する。投資額は前年比で9億ユーロ増える。

今年は輸送能力の拡大と運行時間の短縮につながる路線新設とデジタル化に重点を置いている。最大の目玉は西南ドイツのヴェントリンゲン~ウルム間に敷設する約60キロの高速鉄道路線で、年末にも利用を開始する計画だ。これにより現在1時間弱を要するシュツットガルト~ウルム間の運行時間がおよそ15分、短縮される。DBのローラント・ポファラ取締役(インフラ担当)は「強力なインフラはすべての乗客に対する魅力的な商品提供の前提だ」と意義を強調した。

既存のインフラについても改善を図り、トラブルや運行の遅れを少なくする考えだ。路線工事中でもダイヤを安定的に運行できるようにする。

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