ドイツ連邦統計局は10日、建材の多くの分野で昨年は生産者価格の上昇率が統計を開始した1949年以降の最高を更新したことを明らかにした。原材料不足、物流のひっ迫、国内外の需要拡大が響いたとしている。
上げ幅が最も大きかったのは、柱や梁など建物を支えるための木材である構造材で、77.3%に達した。これに屋根用木材が65.1%、材木が61.4%で続いた。金属建材も鉄筋で53.2%、溶接金網で52.8%に達している。原油価格の高騰を背景に道路の舗装や防水に用いられる瀝青は36.1%、プラスチック製の断熱板は20.7%に上った。
建材価格の高騰を受けて建築料金も上昇した。上げ幅は住宅で9.1%となっている。