独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した同国の2021年の電機製品輸出高は前年比10.2%増の2,246億ユーロと大きく伸びた。19年に記録した過去最高を4.6%上回っており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う落ち込みは完全に解消された格好だ。輸入高も14.9%増の2,217億ユーロとなり、過去最高を更新した。
輸出を仕向け先地域別でみると、中国は7.5%増の251億ユーロとなり、これまでに引き続き1位となった。2位は米国(10.2%増の191億ユーロ)、3位はフランス(14.2%増の134億ユーロ)。上位10カ国のなかではイタリアが20.8%増、オランダが19.2%増と特に大きく伸びた。
地域別では欧州が11.4%増の1,449億ユーロとなり、全体をけん引。ユーロ圏は14.6%増の734億ユーロへと拡大した。北米は9.6%増の202億ユーロ、南米は9.7%増の51億ユーロ、アジアは7.1%増の494億ユーロ。アジアの伸び率がやや小さいのは比較対象の20年の減少幅が1.7%と小さかったため。
21年12月の輸出高は187億ユーロで、前年同月を9.6%上回った。輸入高は18.0%増の202億ユーロと、輸出高を8.0%凌駕している。