ドイツ機械工業連盟(VDMA)が17日発表した同国イントラロジスティクス技術業界の2021年の生産高は226億ユーロ(推定値)となり、前年を6%上回った。増加は2年ぶり。マテリアルハンドリング・イントラロジスティクス部会のシュテッフェン・ベルシュ部長(SSIシェーファー・グルッペ最高経営責任者)は、コロナ禍に伴う物流のひっ迫を受け企業が在庫戦略などを見直したことで需要が拡大していると指摘した。今年は生産高が8%増え、コロナ禍前の水準に近づく見通しだ。
21年の輸出高は増加したものの、コロナ禍前の水準は回復していないという。1~11月の実績をみると、欧州連合(EU)加盟国向けは前年同期比で9%弱、増加。最大の仕向け先国である米国向けは約37%増加した。中国向けは2%弱減となり、2年連続で縮小。同国は輸出先ランキングで7位にとどまる。