1月の輸入物価27%上昇、天然ガスは4倍強に

ドイツ連邦統計局が2月25日発表した1月の輸入物価指数は前年同月比26.9%増となり、1974年10月以来の大きな上げ幅を記録した。エネルギーが144.4%増と2.5倍近く上昇し、全体が強く押し上げられた格好だ。エネルギーを除いたベースでは上昇率が14.5%だった。

エネルギーでは特に天然ガスの上げ幅が大きく、302.7%に達した。前年同月の4倍以上の価格水準だ。その他の品目も電力が212.5%、石炭が161.1%、石油製品が73.2%、原油が66.8%上昇した。

中間財は24.5%上昇した(前月15.4%)。上げ幅は特に肥料・窒素化合物(175.5%)、アルミニウム(63.8%)、銑鉄・鉄鋼・鉄合金(55.6%)、ひき立て材・仕上げ材(42.4%)、プラスチック(40.8%)などで大きかった。

投資財は上げ幅が前月の3.5%から5.9%へと拡大した。ノートパソコンが6.2%、機械が6.1%、自動車・自動車部品が4.7%、スマートフォンが4.5%上昇した。

耐久消費財も上げ幅が4.2%から6.2%へと膨らんだ。

非耐久消費財はプラス8.6%(前月+4.6%)となった。動植物性油種が24.7%増とこれまでに引き続き大きく上昇した。

農産物は21.0%(前月22.7%)上がった。コーヒー生豆が68.2%、穀物が29.8%上昇。豚は0.6%落ち込んだ。

輸入物価は前月比でも4.3%上昇し、80年1月以来の大きな上げ幅となった。

1月の輸出物価指数は前年同月を11.9%上回り、74年12月以来の大きな上げ幅を記録した。同物価の上昇は13カ月連続。前月比も1.8%上がった。

上部へスクロール