ドイツ連邦統計局が28日発表した2021年10-12月期(第4四半期)の住宅価格指数は前年同期比で12.2%上昇し、統計を開始した2000年以降で最大の上げ幅をこれまでに引き続き更新した。住宅需要の旺盛な拡大が続いている。
価格は都市部と地方部でともに上昇した。上げ幅は特に人口が希薄な郡で大きく、当該地域の一世帯・二世帯住宅は15.9%、集合住宅は13.2%に達した。都市部の住宅価格高騰を受け、価格が相対的に低い地域で需要が膨らんでいる。人口密度が高い郡でも一世帯・二世帯住宅は14.5%、集合住宅は11.2%に上った。
7大都市(ベルリン、ハンブルク、ミュンヒェン、ケルン、フランクフルト、シュツットガルト、デュッセルドルフ)の上げ幅は一世帯・二世帯住宅で12.8%、集合住宅(三世帯以上)で12.7%となっている。
21年の住宅価格指数は前年を11.0%上回り、上げ幅は前年の7.8%を大きく上回った。
住宅価格指数には取引価格のほか、買い手が不動産会社に支払う仲介手数料、土地取得税、公証人手数料が含まれる。