ドイツの自動車燃料は割高、軽油は隣接のEU加盟国中で最高値

ドイツは現在、隣接する欧州連合(EU)加盟国のなかで自動車燃料価格が最も高いグループに属している。連邦統計局が連邦カルテル庁傘下の自動車燃料市場透明化局(MTS-K)と欧州委員会のデータをもとに11日、明かにした。

それによると、同国のガソリン(E5)と軽油の価格は4日時点でともに1リットル当たり平均2.06ユーロに達した。軽油に関してはEU加盟の周辺国でこれを上回る国がない。E5ではオランダ(2.11ユーロ)とデンマーク(2.09ユーロ)がドイツを上回ったものの、それ以外の国はすべて下回った。オランダとデンマークの軽油価格はそれぞれ2.04ユーロ、1.93ユーロだった。

周辺国ではポーランドが最も割安で、E5は1.42ユーロ、軽油は1.61ユーロにとどまった。所得水準が高いルクセンブルクはそれぞれ1.73ユーロ、1.76ユーロ、観光客に人気の高いフランスは1.83ユーロ、1.89ユーロ。

EU全体でみるとスウェーデンは軽油が2.44ユーロとドイツを大幅に上回った。E5は2.03ユーロとドイツより安い。

自動車燃料価格は2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻を受けて急騰。ドイツではピーク時の3月10日にE5で2.26ユーロ、軽油で2.33ユーロを記録した。侵攻開始3日前の2月21日はそれぞれ1.80ユーロ、1.66ユーロだった。

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