化学労使が一時金1400ユーロ支給で合意

独化学雇用者団体BAVCは5日、一時金1,400ユーロを支給することで化学労組IG BCEと合意した。当初は新たな賃金協定を結ぶ意向だったが、ロシアのウクライナ侵攻で景気と業界の先行き不透明感が極度に高まったことから、賃上げ交渉を凍結。一時金の支給でひとまず手を打った。状況が改善すれば、10月に賃金交渉を再開する意向だ。

化学工場はエネルギー消費量が極めて多いため、ロシアからの天然ガス輸入が仮に止まると、生産もストップし、各社の業績が大幅に押し下げられる懸念がある。こうした状況下でベースアップに踏み切ることはリスクが大きいことに労組は理解を示した。

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