市場調査大手GfKが4月27日発表したドイツ消費者信頼感指数の5月向け予測値は、4月のマイナス15.7ポイント(確定値)からマイナス26.5ポイントへと落ち込み、コロナ禍初期の2020年5月に記録した過去最低(-23.1ポイント)を更新した。ロシアのウクライナ侵攻と高インフレが直撃。調査担当者は、パンデミックに伴う制限措置の緩和で消費者信頼感が回復するという期待は完全に打ち砕かれたとして、両国の和平交渉が成功するまで「持続的な改善はあり得ない」との見方を示した。
所得の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前月のマイナス22.1ポイントからマイナス31.3ポイントへと落ち込み、03年2月(-32.8ポイント)以来の低水準を記録した。
景気の見通しに関する4月の指数(同)もマイナス8.9ポイントからマイナス16.4ポイントへと下落。高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)はマイナス2.1ポイントからマイナス10.6ポイントへと落ち込み、08年10月(-20.1ポイント)以来の低水準となった。